ツキアカリテラス

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私のラフな映像授業の準備

映像授業はもはや当たり前のツールとなっている。そして、その形式も様々である。おそらく多数派としては「Powerpoint/Keynoteを用いたプレゼン」であるが、私はそうではない。

 

私はiPadのGoodnotesで手書きをしながら授業をしている。ただ、完全に手書きではなく、その書くスペースをPowerpointで作成し、それをpdfにして、そこにGoodnotesで書き込む形式だ。オンデマンドもライブもこの形式である。いわゆるKahn Academyと同じスタイルだ。

 

色々思うところがあって、何度か純粋な「Powerpoint/Keynoteを用いたプレゼン」に移行しようとしたが、結局この形式に落ち着いている。なぜ移行したかったのかというと、やはりその方が見栄えがいいからだ。

 

しかし、このようなスタイルの一番の難点は準備に時間がかかることである。特に理系科目の場合、数式エディタも使わなければならない分、さらに面倒なものになる。今となっては授業案もすごくラフなものしか書かないから、余計に面倒である。そして、収録中に誤植が見つかった時に「ああああああ」ってなってしまうこともある。それよりは、手書きで書いていって、万が一誤植が見つかったらその部分だけ編集でカットする方が楽である。

 

綺麗なスライドには魅力を感じてしまうのだが、実際、生徒がそれを望んでいるのかというと疑問である。我々がやらねばならないことは生徒に芸術的な板書を見せることよりも、生徒ができなかったことを自力でできるようにさせることだ。もちろん芸術的な板書を動機付けとした学習もアリだと思うのだが、目的を履き違えてはならない。授業はあくまでも我々教師のためにあるのではなく、生徒のためにあるのだ。

 

それに、私は映像授業はなるべく手軽なツールとして使えるのが良いと思っている。アップデートしたいなという気持ちもありつつ、今のところ、最適解はこの方法かなと思っている。