ツキアカリテラス

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大学の理系学部志望者は英語を頑張って欲しい

これは普段の進路指導でも事あるごとに言っていることなのだけど、とにかく大学受験生で理系の人は英語を頑張って欲しい。流石に苦手なものを得意になれとまでは言わないけれど、せめて苦手でないレベルに、せめて共通テストレベルのリーディングであれば文法も含めて難なくできるようにして欲しいなと思う。

 

私自身、どちらかと言えば数学が苦手で(好きだったけれど)英語がどちらかと言えば得意な人間だった。本番は数学は5割もなかったはずだけれど(部分点込みでようやく5割届いたかなといったところ)、英語と理科で引っ張ることができて合格を果たすことができた。

 

私が思うに、英語というか、語学の勉強はすべての勉強法の基礎になりうるものだと思う。だから、英語で学び方のノウハウを会得すれば、それは他の科目にも適用が可能であると思う。そして、帰国子女やネイティブには遠く及ばないものの、ある程度は努力で近づけることができるとも思っている。言い換えれば、英語は最も努力が嘘をつかない科目だと思っているのだ。実際、模試などで数学の点数はぶれることがあっても、英語の点数でそういった話はあまり聞かない。常に上空飛行か、低空飛行か、である。

 

さらに言えば、肌感覚でしかないが、英語ができる受験生の合格率は高いように思う。逆に、英語が苦手であった場合、どれだけ理数系の科目が得意であっても合格の保証はない気がする。もちろん全員がそうではないのだが、数学で引っ張ろうと思えばよっぽどできなければならない(二次試験本番で8割とか)ことは覚悟した方がいいと思う。理数系は模試でも余裕で8割オーバーだった生徒が、本番でも残念な結果に終わった生徒を何人か知っている(さすがに不安はあったものの、模試では普通にA判定を出していたのでショックは大きかった)。数学の予想以上の難化で差がつけづらかったことと、何より英語が大きく足を引っ張るほどの実力だったからだ。

 

この夏は基礎固めに最適な期間である。ここで特に英語が苦手な人は、まずは共通テストなら大丈夫、というレベルに持っていくことが大切である。