少々遅くなりましたが...
2023年度に比べると、問題自体は解きやすくなりましたが、初見のテーマは昨年以上に多く、その点で解きづらい、というか解答に時間がかかります。東大や京大あたりを受験する方はこの辺りの訓練に慣れていたので大きく崩れなかったかもしれませんが、典型問題を解くだけでやっと、という受験生にとってはかなり苦しかったと思われます(まさに「易しい東大」といった印象でした)。以上より、おそらく昨年とほぼ同じ難度ではと思われます。
第1問
問2が意外に難しい(私だけかもしれないが。ちなみに私はこの問だけで5分かけてしまった)最初に温度と圧力が記されているので混乱しやすい。
問4はグラフの読み取りだがそこまで難しくはない。cは氷と水が共存しているから0℃と早めに気付きたい。
第2問
問1は新課程のエンタルピー変化をにおわせる?問3は一瞬何をすれば良いか戸惑う。東大が好んで出しそうな問題。
問4aは定性的に④と⑤にさっさと絞り込んで、反比例でないことから④と答えたい。bは定石でもグラフの読み取りでもどちらでも解ける。cは①の判断がやや難しいか。
第3問
問3までは知識問題。そこまで難しくはない。
問4は見慣れない反応。aは教科書レベルと同じことができるか。bは問題文をよく読んで立式していきたい。cはアルミニウムの溶融塩電解でCOとCO2が陽極で生じたとき...と似たような問題。
第4問
問1は知識でも反応前後の原子数保存でもどちらでも解ける。問4以降は見慣れない物質が出てくる。bはペニシリンの作用で戸惑うが、あまり考えなくても解けなくはない。
第5問
マススペクトルに関する問題。問1は尿量を読み落とさないよう注意。問2は算数的に解ける。問3aは塩素の同位体比に注目する。bはそこまで難しくない。cは1箇所で切断された分解産物を考えればよい。
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