ツキアカリテラス

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コピー機の使い方

コンビニをはじめとする様々な施設にあるコピー機。我々はもう当たり前のように使っているけれども、生徒でコピー機の使い方を知らない者は案外多い。少なくとも私は年に数人、困っている生徒に使い方を教えたことがある。

 

私は高校のときに軽音部に入っていた。今でこそオンラインで譜面は手に入る世の中だが、私のときはそのようなものはほとんどなく、楽器屋でバンドスコアを買って、それをコピーしてメンバーに配って、ということをしていた。そのため、コピー機の使い方に関しては他の高校生よりは多少慣れていたと自負する。おそらく同じ境遇にある先生方、大人たちは多いかもしれないが、それは決してありふれた例ではない。自分の経験は特殊な例、だということを前提にして、他人とは関わっていく必要があると思っている。

 

話を元に戻すと、例えば生徒がコピーをしたいとなっていたときに、「あちらにコピー機があります」で応対完了、とはならないのではないだろうか。もしかしたらその生徒はコピー機を使うのが初めてかもしれない。だったら「使い方を教えてください」と言えばいいじゃないかって?そういうことが恥ずかしくて言えなかったらどうするのだろうか。「コピー機を使うのは初めて?使い方分かる?」の一言を添えることが大切ではないかと思う。言いにくかったとしても、その一言があるだけで随分と言いやすくなると思う。

 

コピー機が多少使えたとしても困ってしまうのが、自分の出力したいサイズと原本のサイズが一致しない場合である。指定変倍したらいいじゃないかという話だが、個人的にはこれは中級者以上のレベルだと思う。仮にそれがわかったところで、A4サイズとB4サイズどちらが大きいかすらよくわかっていない者もいるかもしれない(実際に私がこの手のサイズをちゃんと知ったのは大学に入ってからだ。先述のバンドスコアのコピーで苦労しなかったのはたまたま変倍しなくてもよかったからだと思う)。さらに原本をタテに置くか、ヨコに置くかが決まっている場合もあり、これに関しては私もたまに見逃していて失敗してしまうことがある。

 

このように、コピーに関してはトラブルの元が多い。しかも簡単にやり直しできるのであればともかく、10円払ってトラブルに見舞われているのである。罰ゲームじゃあるまいし。10円は大人にとっては大した金額ではないかもしれないが、子どもにとってはそうではないだろう。お金取られちゃうし、操作が訳分かんないしで、コピーで困っている生徒は我々の想像以上に辛い思いをしている。そういうことも考えながら、コピーをする生徒に対しては接していきたい。