覇気
私は幽霊やら占いやら、非科学的なものや疑似科学に関しては基本的に信じない(まあ占いなら遊び程度でやるけれど)が、スピリチュアルなものに関しては軽率に否定できないところがある。たとえばオーラや覇気といったものだ。
問題演習をしている生徒を見ていると、ふと何か変わったような印象を受けるときがある。ペンを動かしている姿勢やペンの動きが変わったといった、目に見えて分かる変化もあるのだが、そうでなくても問題と向き合う表情が何だか変わったな、と感じるときがある。声をかけがたい、近寄りがたいような雰囲気を感じさせるときもある。私はこれを「覇気をもった状態」と形容している。何か強い意思によって自分が動かされているようなものを感じるのだ。要因ははっきり言ってわからない。志望校が明確になったのか、それに伴って、あるいは別の要因でモチベーションが高まったのか、それとも周りの友達が少しずつ受験モードになっているのに触発されたのか、、、
経験上、大学受験の場合であれば、早ければそろそろそういった生徒が出てくる時期だ。振り返れば、このような覇気を帯びた生徒はほぼほぼ合格している。ただ、すべての生徒がそうなるわけではなく、受験直前になっても覇気を帯びないような場合もある。これは私のトレーナーとしての力不足でもあるのだが。覇気があるかないかは、完全な主観的評価であるとはいえ、学力以外の指標として個人的には割と重視している部分である。
ところで、これは教わる側だけでなく、教える側にとっても当てはまると思う。覇気を身に纏えば、クラスコントロールや授業の雰囲気もかなりこちらの意図通りになる。しかし、例えば体調が良くなかったり、何か悩み事を抱えていたり、心理的に余裕がなかったりするときは、心技体の不一致のせいだろうか、そこがうまくいかない。そういう日は授業が終わってから反省しきりで、翌日まで引きずることもある(笑)おそらくそれを騙すためにコーヒーやらエナジードリンクなどがあるのだろうが、あまり頼りたくないものである、、、