ツキアカリテラス

tsuki-akr terrace

和田裕美さんに共感した話

今見たら、予約投稿の日付を間違っていて7/7に1日抜けてしまっていたようだ(泣)

 

さて、本題。学生時代にビジネス書やら自己啓発書やらを読み漁る機会があった。自己啓発書に関しては「とにかく行動しろ」など色々と背中を押すような言葉があって、当時の私はそのような本を読んだことがなかったものだから、結構インパクトを受けたものだ(若かったなあ、、)。今は、どれも似たり寄ったりじゃないかという思いがあり、まさに動いて自分の身にならないとダメだと思って、こういった類の本はほとんど読んでいない。たぶんD・カーネギーの本を読んだのが最後だろうか。もうこれが原典でいいやという気になって。

 

しかしD・カーネギーの本を読んでからも、自己啓発系というか、実際にはビジネス系にカテゴライズされるのだろうけれども、読んでいた本がある。それが和田裕美さんの本だ。

 

自己啓発系の本を読んでいると、提唱する人たちは気持ちが強いというか、すごくポジティブなんだなということをつくづく感じる。私はその正反対で、まず何かをするときにはとにかくワーストケースであったり、生じうるリスクや悪い結果をとことん考えようとする。で最後はもうめんどくさくなって、やるしかないと腹を決めて、えいやっと行動に出てしまうのだが、やはりどうしても尻が重い。それに、悪い結果になったときにはとことん落ち込んでしまう。引きずることはそんなにはないが、ないわけではないし、ふとしたときにあの時の記憶がふと蘇って、また自己嫌悪に陥ることは日常茶飯事といってもいい。

 

とはいえ、実際に何かをするときにはリスクマネジメントはしっかりすべきというのが持論で、いわゆるポジティブシンキングというのは私には受け入れがたいものであった。しかし、この和田裕美さんは少し違った。彼女の著書を読んだ人なら誰でもご存知だろうが「陽転思考」と言われるものだ。端的に言えば「何か悪いことがあったらとことん落ち込んでもいい、けれどもそこから”よかったこと”を探して次につなげよう」といったものだ。

 

これまた私にとっては斬新な切り口で、ポジティブシンキングというのは常に明るく振る舞うという点で、自分の負の気持ちを封印するようなイメージがあってどうしても受け入れがたいものだったが、それを吐き出してもいい、というのには共感したし、心が軽くなった気がしたのである。もし自分が誰かを諭すときには「悪いことは考えるな」って口が裂けても言えないもの。それよりは悪いことを考えて落ち込んだときに寄り添える人間でありたい。以来、私にとって「前向きに考える」ということについてはこの陽転思考の考え方が基盤になっている。

 

もっとも、それ以外にも仕事に対する考えなど、和田さんに共感できる素地があったからこそ、こういう考え方はスッと入ってきたのかもしれない。いずれにしても、全く私と性格や思想が異なるような人の考えはここまでスッと入ってこなかったんだろうなと思う。そういう意味で、私にとって和田裕美さんは色々と読んだビジネス書の中では一番参考にさせていただいた人である。