ツキアカリテラス

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年下でも後輩でも敬語を使う

前にも書いた通り、私も勤続10年、すっかり歳をとったものである。私が仕事を始めたときの、10年先輩の人のような存在感を纏っているかというと、それはないだろう、、と思うのだけど。

 

ということで、私よりも年次が下の人が随分増えてきたし、もちろんアルバイトもどんどんと社会人になって入れ替わり立ち替わり、である。

 

たまに聞くのが、いわゆる正社員の人たちは、アルバイトさんやパートさん(パートさんは年上であることが多いのであまりそういうことはないと思うが)に対して不躾な態度をとることが時々あるということだ。幸い、私の近くでそういう話は皆無なのだが。

 

不躾な態度というのは暴言を吐いたりすることではない(それはもはやパワハラだ、、笑)。ちょっとした会話で下に見たり、小間使い的な人とみなしたりするような対応をとるのだ。昔でいえばお茶汲みみたいなものだろうか。

 

私自身はアルバイトであろうが正社員であろうが、「スタッフ」という一括りではいずれもフラットな立場にいるものだと考えている。ましてやアルバイトの方が歴が長ければ向こうの方がベテランだとさえ思っている。そういう態度を取るなんてもってのほかだ。

 

そしてそれは、言葉遣いにおいても表れるから、注意しなければならないことだと思う。私は社員のキャリアだとかアルバイトだとか関係なく基本的に「スタッフ」とは敬語で接する。かつて私の昔の教え子であったとしても、だ。

 

いくつか理由があるのだけど、まず1つは「敬語で話さないことが暗黙のうちに上下関係を生む」ものだと私が思っているところだ。考えすぎなのかもしれないが、これはあながち間違いではないと思っている。片方が敬語で話し、もう片方がぶっきらぼうに話す。端から見れば確実に上下関係が成立していることは明白だろう。

 

それと同様に、誰かを呼び捨てにしたり、「君」付けで呼んだり、あるいは肩書きを付けて呼んだりするのも私はしない。これをやたら多用する人は正直、マウンティングが好きなのかなあと思ってしまうのだ。そういう意味では、私も「〜先生」ではなく「〜さん」と呼ばれたいものなのだが笑

 

そしてもう1つの理由として「敬語」は「適度な距離感」を生むものだと私が考えているからだ。仕事においては私情をなるべく挟まない方がいいと考える。やけに距離が近すぎても、それは馴れ馴れしい昭和のおじさんみたいになってしまう。これは特に昔教え子だった子がアルバイトとして入ったときによくあることだと思う。だから、仕事人としての付き合いとして最低限の「壁」を作るために敬語を基本的に用いる。

 

こんな人間だから、よくプライベートでも敬語を使って話はするのだけど(よほど打ち解けるともちろんそうではない)、向こうが端から敬語を使わないこともあり、敬語を使わなくていいと言われることが時々ある。こちらにも色々と意図はあって敬語を使っているのに、そう言われるとその使い方を他人に制限されているような気がしてあまりいい気分にはなれないのである(笑)少なくとも私にとって敬語を使う/使わないが仲の良さの尺度だということは決してない。敬語で話さなくてもあまり付き合いたくないなという人はいるし、敬語で話していてもこの人はずっと付き合いたいなという人もいる。あくまで人として最低限とるべき距離を保つために、敬語を使っているだけのことだ。

 

そういえばこのご時世でソーシャルディスタンスという言葉が流行った。だが、本当のソーシャルディスタンスというのは、その1つに敬語を使うかどうか、というのが含まれていると思う。