ツキアカリテラス

tsuki-akr terrace

何事も出だしが全て

音楽を演奏する際に私が大切にしている、たった1つのことがある。それは、

 

「入りをバシッと合わせる」

 

ことである。

 

「終わり良ければすべて良し」というが、実際には真逆であると思う。最初が合わなければ、軌道修正してアンサンブルとして合わせていくのはおそらくなかなか難しいと思う。もし中盤から調子を上げていったとしても、それで評価されるのはある程度実績を重ねた演者だと思っていて、駆け出しとか、まだまだこれから、という人にとっては、いかに最初にたたみかけるか、自分のところにグイッと引き寄せるかが一番大切だと思う。だから、私は最初に全神経を集中させる。当然リズムであればイントロよりもさらに手前からとるようにしているし、カウントがあればそれに一瞬でアジャストさせるようにするよう意識している。

 

最初に集中するのは本当に大切なことである。ブッキングライブでも、一旦サウンドチェックが終わって、SEが鳴って、入場したあとに音を出す人がいるが、私にしてみればあれほど興ざめになるものはない(もちろん、サウンドチェックなしで入場した場合はその限りではない)。本番は最初の曲が始まったときではなく、入場から始まっている。その意識があるかないかというのは、出だしのクオリティにも直結すると思う。

 

これはもちろん、音楽以外にも当てはまる。教育業界で有名な概念に「黄金の3日間」がある。最初の3回の授業で、授業におけるルールを徹底させることが、その後のクラスコントロールにつながってくる、これを怠ると授業が荒れるというものだ。さらに言えば、その中でも最初の1日が印象づけのためにも大事である。ここに全力を注ぐことが年度の授業全体の成功にもつながってくるのだろうと思う。

 

教える側にとっては上記の通りだが、教わる側にとってはどうだろうか。以前「覇気」をもつことが大切だということを述べた。この覇気を持つかどうかが、問題を解く上では学力と同等に重要であると私は考えている。

tsuki-akr.hatenablog.jp

 

例えば、試験前の態度がまさにそれに当てはまるのではないか。試験前に友達と談笑している、あるいはボーッとしていることはないだろうか。私にしてみれば、その時点でもう白旗を上げているも同然だと思う。テスト中にいきなり覇気を持とうと思っても難しい。やはり助走が必要なのだ。その助走に当たるものが、出だしに対する意識の集中であると思う。「試験始め」の言葉を全神経を集中させながら待つ。すでに試験前の静寂から試験は始まっている。その緊張感のある空気に押しつぶされたり、あるいはその空気から逃げるようではダメだ。その空気を作る側に回るべきだ。そのためにも、最高の状態でスタートを切れるように心の準備をしておくことが大切だと思う。