ツキアカリテラス

tsuki-akr terrace

ライブにおける準備の有無

さて、今日は音楽の話である。音楽活動をしていると、お披露目の機会、いわゆるライブをする機会が大抵の場合やってくる。

 

けっこう前に、そのライブについて準備をやるかどうかという話が界隈で持ち上がった。経緯はこうだ。ある人がとあるライブに出演したとき、ソロでやっている人がステージに立ったのはいいが、今日はやる曲決まってないんですよねー何聴きたいです?という感じのMCをやって、それはアマチュアとはいえどもお金を取るんだからいかんだろ、聴衆を楽しませるためにはどうしたらいいか入念に考えるべきだろ、という話の流れからだ。

 

D・カーネギーも「話し方入門」の中で入念な準備の必要性を強く主張していたし、私自身も準備は大事だと思っている。というより、準備の要らないようなライブをしたことがないので、即興のライブというのが想像できない。当然ながら、そのときの話でも圧倒的に準備が必要だという意見が大勢を占めたのだが、私はそこでモヤっとしてしまったのだ。

 

少なくとも私は準備をしないと落ち着かないので準備をするのだが、準備が必要でないのであれば、それでいいんじゃないか、結果的に聴衆を音楽で魅了させて満足感を与えられればいいのではないか、と思う。私は準備が必要だと思いますよ、だけど準備をしない方がより高品質なパフォーマンスを発揮できる人もいると思うし、それを否定する権利は私にはありません、ということだ。

 

で、私がモヤッとしたのは、自分がどうする、で留めておくのならともかく、その槍玉に上がったアーティストに対して、私ならキレますよみたいな、強く否定するような意見が少なからず上がったことだ。いや、でもそれってあなたの感想ですよね?しかもそのアーティストのライブ、あなたは直に見たことないんでしょ?歌詞が響くとか歌声に震えるとか、そういうライブだったかもしれないじゃない?伝聞だけでそこまで否定することができるの?と思う。

 

自分の価値観に合わないものを見ると、それを否定する人はどんなコミュニティでもいる気がする。諍いどころか分断が生じているような事象を近いところでも遠いところでも見聞きしている。職人気質というか、こだわりが強くストイックだからというのもあるかもしれない。それでも、私が優しすぎるのかもしれないが、相手をサゲて排除するということはどれだけ嫌でもあってはならないと思うのだ。