ツキアカリテラス

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定量的にやりづらければまずは定性的に

今日の授業で扱った問題は少し難しく、一部の生徒は頑張って答えを出そうとしていて、またその一部はバッチリ正解を出せていたが、多くの生徒は何をしたらいいか分からず手が止まっていた。

 

理科の問題で難問と言われるものは、マニアックな知識が問われるなどではなく、状況把握が難しい場合が多い。おまけにそこに定量的扱いが含まれたら、見た目もなかなか重厚になり、見た目だけで難しく感じてしまうものだ。

 

状況把握のために、図示するといいことは以前に伝えている。それをもう一度強調したうえで、さらに話したことは「まずはざっくりと、このあと増えるか減るか、それとも変わらないか考えてごらん」である。

 

定量的な扱いを敬遠するのは、特に苦手意識の強い場合に多い気がする。単に知識を答えるだけ、あるいは計算を必要としない問題だと曲がりなりにもこうじゃないかなと答えられるのだが、こういう問題だと思考停止になりがちである。

 

だから、まずはざっくりと定性的に考えてみるのだ。これが状況把握そのものにもつながるし、変化が分かればあとはその変化を数値や数式に落とし込めば良いので、ワンクッション置かれた形になり、少しはハードルが低くなる。いきなり城を落とすのはさすがに難しい。ならば外堀から埋めていくのだ。

 

どうせ私にはわからないから、と思考停止するのは絶対に避けたい。まずは少しでもいいから、先に進むことが大事だということ、そしてそのための具体策を示してあげたい。